楽天モバイルを自宅WiFiとして使う3つの方法と選び方・注意点

楽天モバイル
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楽天モバイルは「無制限」で利用できる格安SIMです。

楽天モバイルは格安SIMとして人気がありますが、自宅で使う場合には、Wi-Fi環境を整えることで快適なインターネット通信を実現できます。今回は、楽天モバイルを自宅Wi-Fiとして活用する方法について解説します。

楽天モバイルを自宅Wi-Fiとして利用する3つの方法

  • ホームルーターを契約してWi-Fi環境をつくる
  • 携帯電話でテザリングをする
  • ポケット型Wi-Fiを利用してWi-Fi環境をつくる

自宅Wi-Fi環境を楽天モバイルで構築するにはこの3つの方法があります。

【ホームルーターを契約してWi-Fi環境をつくる】

ホームルーターは、自宅に設置することで、複数の端末からインターネットに接続することができるルーターです。一般的に、インターネット回線を契約した際に、光回線の場合にはプロバイダーからホームルーターが提供されることが多く、設置方法も簡単です。

ホームルーターを利用するためには、まずインターネット回線を契約し、ホームルーターを設置する必要があります。設置が完了したら、ルーターからSSIDを検索し、接続したい端末からWi-Fi接続を検索して接続することで、インターネットに接続することができます。

ホームルーターを利用するメリットは、常に家にいる場合には手軽にインターネットを利用できることや、複数の端末に接続することができることです。また、利用する際には通信量の制限も緩やかであるため、安心して利用することができます。ただし、ホームルーターを利用する場合には、回線速度に制限があることがあるため、通信速度には注意が必要です。

楽天モバイルでホームルーターを契約するにはさらに2つの方法があります。

  • 楽天Turboを契約する
  • SIMフリーのホームルーターを用意して楽天モバイルアンリミットのSIMを挿す

楽天Turbo(ターボ)5Gを契約する

楽天Turbo(ターボ)は楽天モバイルが2023年1月26日発表したホームルータープランです。

これまで楽天は携帯やモバイルルーターの取り扱いはあったものの、ホームルーターのプランや機器は取り扱いがありませんでした。

今後はホームルーター選びの1つの選択肢となるでしょう

SIMフリーのホームルーターを契約し楽天アンリミットのSIMを挿す

最近はスマホもSIMロックフリーされていますし、いい時代になりました。

これは総務省の働きかけが大きかったわけですが他社のホームルータープランで利用されている機種に楽天モバイルのSIMを挿して利用することもできます。

Softbank Airはロックがかかっていて使えないのでドコモのhome5Gに利用されているhr01やWiMAXのホームルーターが選択肢となります。

【携帯電話でテザリングをする】

楽天モバイルSIMカードもしくはeSIMを契約して携帯電話のテザリング機能を利用する方法です。 今使っている機種があればそれを利用してテザリングできます。

デュアルスロットの携帯の場合にはSIMカード、eSIMカードのどちらでも対応可能です。シングルスロットタイプの携帯電話はすでに別の回線を利用している場合にはeSIMを利用することになります。

携帯電話でテザリングとは、携帯電話の通信回線を利用して、別の端末(パソコンやタブレットなど)にインターネット接続を提供する方法です。テザリングを利用することで、外出先でも高速なインターネット接続を手軽に利用することができます。

テザリングを利用するためには、携帯電話の設定画面からテザリング機能をオンにする必要があります。多くのスマートフォンでは、設定画面から「テザリング」または「パーソナルホットスポット」という項目を選択し、設定を行うことができます。設定が完了したら、接続したい端末からWi-Fi接続を検索し、携帯電話のSSIDを選択することでインターネット接続を行うことができます。

一方、注意点としては、テザリングを利用すると携帯電話の通信量が消費されるため、利用する際には通信量の制限や速度制限に注意する必要があります。また、テザリングを行う場合には、携帯電話自体が常に通信を行っているため、バッテリーの消耗が早くなることがあります。そのため、充電器を用意することも重要です。

【ポケット型Wi-Fiを利用してWi-Fi環境をつくる】

携帯電話は使わずにポケット型Wi-Fiタイプのルーターを購入することもできます。 現在楽天モバイルで契約できるモバイルタイプのルーターは4種類あります。

- Rakuten WiFi Pocket 2C - Rakuten WiFi Pocket 2B - Aterm MP02LN - Aterm MR05LN

ポケット型Wi-Fiは、小型の無線LANルーターで、モバイルWi-Fiルーターとも呼ばれます。ポケットに入るほど小型でありながら、通信速度が速く、複数の端末に接続することができます。

ポケット型Wi-Fiを利用するためには、まずWi-Fiルーターを契約し、Wi-Fiルーターの設定を行う必要があります。設定が完了したら、Wi-FiルーターからSSIDを検索し、接続したい端末からWi-Fi接続を検索して接続することで、インターネットに接続することができます。

ポケット型Wi-Fiを利用するメリットは、テザリングと比較して通信量の制限が緩やかであることや、携帯電話のバッテリー消耗が軽減されることです。

また、ポケット型Wi-Fiは複数の端末に接続することができるため、家族や友人などと共有して利用することができます。しかし、ポケット型Wi-Fiを利用する場合には、Wi-Fiルーターを常に持ち歩く必要があるため、携帯性に優れているとは言い難いです。

以上の3つの方法について、それぞれメリット・デメリットがあります。自分の状況に合わせて、最適な方法を選択することが大切です。

楽天モバイルはルーター代わり、また固定回線の代わりになるのか

そもそも楽天モバイルで、ルーターの代わりが務まるのか?この点が気になる方も多いでしょう。

楽天モバイルは以前は「1日10GB」を超えると通信速度に制限がかかっていました。 およそ3Mbpsの速度まで通信速度が低下していました。しかし現在はその制限は撤廃されています。

そのため、現在の楽天モバイルは通信量無制限で利用することができます。もちろん3日制限もありません。 よって楽天モバイルとの契約はWiMAXやドコモなどのルーター契約の代わりとして十分に利用することができます。

ただし注意点もあります。

注意点1. 楽天モバイルがつながらない可能性があること

ここは後発企業のつらいところです。エリアマップをみるとそこそこ繋がるエリアが広いように見えますが、実際に利用すると繋がらない場所は繋がりません。

これは楽天モバイルが利用できる周波数帯が1.7GhzのBAND3だけだからです。 それほど高周波数帯というわけでもないのですが、auやdocomo、softbankに与えられてるプラチナバンドと呼ばれる低周波数帯(1Ghz以下の周波数帯)がありません。

そのため建物などの遮蔽物があったりすると電波が遮られてしまいます。また建物内にも電波がとどきにくいです。

ですからエリアマップ内だからといって確実につながるわけでない点は気をつける必要があります。

注意点2. 光回線ほどは安定しない応答速度も速くない

携帯電話と同じモバイル回線を利用しているためにそれほど安定感がありません。 天候や、時期によっても通信速度が左右されることがありmさう。

また応答速度は30~50msほどになります。オンラインゲームなどで応答速度重視される種類のゲームには向いていません。

楽天Turboは契約してもお得?おすすめ?

楽天Turboは料金が高額すぎるためおすすめしません。ホームルーターで対応するならSIMフリーの端末を購入したほうがお得です。

楽天ターボは、楽天モバイルが提供するホームルーターであり、5G回線を利用してデータ量無制限でインターネットを利用することができます。

5Gエリアに住んでいる場合は、超高速なインターネットを利用することができます。ただし、5Gが利用できるエリアが限られていたり、楽天モバイルのスマホやモバイルルーターの料金プラン(Rakuten UN-LIMIT VII)よりも月額料金が高かったりする場合があるため、注意が必要です。

料金プラン比較楽天アンリミット(スマホ)楽天ターボ
通信容量無制限無制限
料金0~3GB:1,078円
3~20GB:2,178円
20GB~:3,278円
3年間:3,685円
4年目以降:4,840円

このように楽天ターボはなぜか料金が楽天のスマホ契約(楽天アンリミット)よりも高額になっています。

楽天Turboの概要
事務手数料無料
月額料金3年間:3,685円
4年目以降:4,840円
端末代金41,580円
キャッシュバックなし
3年間の合計費用
(36ヶ月間)
174,240
実質月額※4,840
契約期間なし
月間通信量無制限
違約金なし
支払い方法クレジットカード
運営会社楽天モバイル
※実質月額は月額料金+機種代金を利用月数で割った料金です。

楽天Turboは月額料金が割高 速度が速いわけでもない

楽天Turboは発表当初から言われていましたが、通常の楽天アンリミットの契約よりも高額になります。

料金プラン比較楽天アンリミット(スマホ)楽天ターボ
通信容量無制限無制限
料金0~3GB:1,078円
3~20GB:2,178円
20GB~:3,278円
3年間:3,685円
4年目以降:4,840円

1ヶ月あたりの通信料金は楽天Turboが407円高くなるため、36ヶ月の利用料金だと、14,652円高くなります。

月額にすると微々たるものですがこの差は大きいです。 同じ回線を利用してこの差はちょっと納得いきません。

Rakuten Turbo 5Gは機種代金も高い

機種名Rakuten Turbo 5G
端末代金41,580円
支払い回数一括払い
24回
48回

また48回払は楽天カードでのみしか選べません。

楽天ターボ5Gの機種スペック
メーカー楽天モバイル株式会社
製品名Rakuten Turbo 5G
ホワイト
サイズ(H×W×D)約148×約110×約110 (mm)
重さ約774g
SIMタイプnanoSIM
付属品ACアダプター×1
LAN ケーブル×1
クイックスタートガイド(安全上のご注意)
パスカード
通信速度LTE受信時:最大391Mbps
LTE送信時:最大76Mbps
sub6(5G NSA)受信時:最大2.1Gbps
sub6(5G NSA)送信時:最大218Mbps
クライアント最大接続数128台
IPv6対応
VPNパススルー機能非対応
有線LAN規格1000BASE-T/100BASE-T/10BASE-T
有線LAN規格伝達速度1Gbps
LANポート数2ポート
無線LAN規格IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax
無線LAN周波数帯2.4GHz/5GHz
無線LAN使用チャンネル2.4GHz:1~13
5GHz:36~64、100~144
セキュリティWEP:非対応
WPA:対応
WPA2:対応
WPA3あ
USBポート非対応
動作環境周囲温度:0~40℃
周囲湿度:5~90%
定格電圧12V
定格電流2A
最大消費電力14W
電源ACアダプター
入力AC100-240V、50/60Hz
5G(Sub6)Band n77 (3.8GHz)
5G(ミリ波)非対応
FDD-LTEBand 3 (1.8GHz)
TD-LTE非対応
WCDMA非対応
GSM非対応

ミリ波の5Gが非対応になっていますが、機種は対応しているのであとは楽天の基地局整備まちです。 機種としてはWi-Fi6にも対応しているので悪くない機種です。

とはいえ、機種代金も高額になるためにあまりおすすめはできません。

WiMAXのホームルーターと楽天モバイルの組み合わせがコスパ最強

料金面を考えるとオススメしたいのは楽天モバイルアンリミット+WiMAXのホームルーターの組み合わせです。 なぜかというと

  • wimaxのホームルーターは無料もしくは安価に入手可能
  • 楽天モバイルの周波数帯も完全カバー

この2つの理由があります。

WiMAXのホームルーターはUQもしくは家電量販店で無料もしくは非常に安く手に入る

WiMAXを運営しているUQコミュニケーションズのプランであるWiMAXを契約すると、いまのキャンペーンを利用すると機種代金が2円で契約できます。

また家電量販店でも無料で契約できます。

事務手数料が3,300円と、1ヶ月分の通信量がかかります。この料金が4,268円です。合計7,568円です。これでホームルーターが新品で手に入ります。

WiAMXを1ヶ月で解約して楽天モバイルアンリミットをSIMのみ契約します。 これでホームルーターが完成します。

楽天Turboを契約するのと比較すると機種代金で34,012円安く、月額で14,652円安くなるので合計で48,000円ほど安く自宅Wi-Fiが手に入ります。

ちょっと手間がかかりますが、これが最もコスパのいい方法になります。 WiMAXのホームルーターは楽天の周波数を完全にカバーしているのでその点も安心して利用することができます。

楽天で自宅Wi-Fiを構築するなら「WiMAX+楽天モバイル」のハイブリッド契約をオススメします!!